解体工事の流れと内容~現地調査から更地完成までの手順ガイド

「解体工事を頼みたいけれど、どんな流れで進むのか、どのくらいかかるのか分からない」という方は少なくありません。解体工事は、現地調査から建物滅失登記まで、大きく8つのステップで進み、一般的な木造2階建て住宅だと工期が大体1〜2週間ほどです。

この記事では、岡山の解体工事専門店「おまかせ解体」が、それぞれのステップで何が行われるのか、施主様がやることは何かを、実際の工事データも交えて解説します。

この記事の結論

  • 8つのステップで進む
    《①現地調査・見積もり》 → 《②契約・近隣挨拶・ライフライン停止》 → 《③着工前の届出》 → 《④養生・着工》 → 《⑤解体作業》 → 《⑥廃材の分別・搬出》 → 《⑦整地・完了確認》 → 《⑧証明書の受け取り・滅失登記》
  • 工事期間は1〜2週間
    一般的な木造2階建て住宅の場合です。工期は建物の規模や構造、アスベストの有無などで前後します。
  • 見積もりから着工までは中央値42日
    おまかせ解体(運営:日本クレスト株式会社)で受注した直近工事75件の実績です。ご検討の期間によって、短い場合は数週間、長い場合は一年以上かかることもあります。
  • 施主様がやること
    ライフラインの停止手続き、建設リサイクル法の届出(発注者の義務)、工事後の建物滅失登記(原則1か月以内)などがあります。

解体工事はどんな流れで進む?全体の流れと時期の目安

一般的な木造住宅の解体工事を例に、全体の流れをまとめました。

順番やること主に行う人時期の目安
1現地調査・見積もり解体業者(施主様の立ち会いがおすすめ)ご相談のあと。当社の場合、無料です。
2契約・近隣挨拶・ライフラインの停止手続き契約:施主様と業者
挨拶:業者
ライフライン:施主様
近隣挨拶は着工の1週間前まで(おまかせ解体の場合)
電気の撤去連絡は解体日の2週間前まで
3着工前の届出(建設リサイクル法)・アスベスト事前調査届出:発注者(施主様)
調査:業者
届出は着工の7日前まで
4養生・着工解体業者着工日
5解体作業(内装の手壊し → 付属建物 → 母屋)解体業者工事期間:木造2階建てで1〜2週間
6廃材の分別・搬出解体業者解体作業と並行
7整地・完了確認解体業者(施主様の立ち会いがおすすめ)工事の最後
8証明書の受け取り・建物滅失登記施主様(法務局)原則、解体から1か月以内

建物の規模や構造によって前後することもありますが、それぞれのステップで何が行われるのかを順番に見ていきましょう。

ステップ1:現地調査・見積もりでは何を確認する?

まずは解体業者による現地調査からスタートします。

建物の構造・規模、隣家との距離、前面道路の幅、重機が入れるかどうかなどを確認し、見積もりを作成します。この段階で、解体する範囲や残したい物(庭石・門柱など)を業者と一緒に確認しておくと、後の食い違いを防げます。解体工事の現地調査や完了確認に立ち会うタイミングもあわせてご覧ください。

見積書の項目の意味は、解体工事の見積書の内訳と費用項目の見方で詳しく解説しています。

ステップ2:契約後、着工までに何をする?

見積もり内容に納得できたら契約となります。

建物が共有名義になっている場合や、相続人が複数いる場合は、契約の前に全員の同意を得ておきましょう。共有名義・相続した実家を解体するときに必要な同意は、別の記事で解説しています。

近隣挨拶は着工の1週間前までに

解体工事は音・振動・粉じんがどうしても発生するため、事前の挨拶は近隣トラブルを防ぐうえで欠かせません。

おまかせ解体では、着工の1週間前までに、東西南北に接する家とトラックの進入路沿いの家などを中心に挨拶に回っています。解体工事の近隣挨拶の時期・回る範囲・粗品もあわせてご覧ください。

電気・ガス・水道などの停止手続きは施主様が行う

電気・ガス・電話などのライフラインは、契約している施主様が停止と撤去の手続きを行います。

電気は解約だけでなく、引込線と電気メーターの撤去が必要で、中国電力ネットワークでは解体日の2週間前までに連絡するよう案内されています。

水道を止める時期は、業者と相談して決めましょう。おまかせ解体では、粉じんを抑える散水に現場の水道を使わせていただくこともありますが、止まっている場合はタンクに水を入れて持参するので、工事には支障ありません。手続きの順番と連絡先は、解体前の電気・ガス・水道の止め方と撤去の手続きで解説しています。

家の中の家財は、着工前に処分しておく

家具や家電など、家に残った家財は、一般に一般廃棄物にあたり、処分する責任は建物の所有者にあります。解体工事の前に、ご自身で処分するか、一般廃棄物の許可を持つ業者に依頼して片付けておきましょう。解体前の不用品の処分方法と、許可を持つ回収業者の選び方も参考にしてください。

ステップ3:着工前に必要な届出は?

着工前には、法律にもとづく届出や調査が必要になります。

  • 建設リサイクル法の届出
    解体する部分の床面積の合計が80㎡以上の建物を解体する場合、発注者(施主様)は、工事に着手する日の7日前までに届出をすることになっています(建設リサイクル法10条、同法施行令2条)。業者は契約前に、解体する建物の構造や工程、分別解体の計画などを書面で説明することになっています(同法12条)。詳しくは建設リサイクル法の届出と分別解体の義務をご覧ください。
  • アスベスト(石綿)の事前調査
    事前調査は、建物の規模にかかわらず、すべての解体工事で必要です。調査結果の報告は、解体部分の床面積の合計が80㎡以上の建物の解体工事などが対象です(厚生労働省 石綿総合情報ポータルサイト)。アスベストの事前調査の義務と費用もあわせてご確認ください。

届出の進め方は、契約の際に業者に確認しておきましょう。そのほかの届出も含めて、解体工事で必要な届出・書類の一覧で整理しています。

ステップ4:着工の日は何をする?

いよいよ着工です。

まず、隣接する建物や道路への粉じん・破片の飛散を防ぐため、養生シートを設置します。工事看板の設置や、散水による粉じん対策も、この段階から工事完了まで続けて行います。散水の目的は解体工事で散水が大切な理由と、行うタイミングで解説しています。

工事中に施主様が立ち会う必要は、基本的にありません。おまかせ解体では、おまかせ解体では、工事中の様子をLINEでこまめにご報告しています。

ステップ5:解体作業はどんな順番で進む?

解体作業は、いきなり重機で建物全体を壊すわけではありません。

まず内装の天井材・壁材・断熱材などを手作業で取り外し、素材ごとに分別します(分別解体の進め方と施主が知っておくべき注意点)。手壊しが終わったら重機による解体に移り、車庫や納屋などの付属建物から取り壊して、最後に母屋本体を解体するのが一般的な順序です。

なお、長屋や連棟住宅のように隣の住戸とつながっている建物では、共用の配管・配線の確認と切り回しなど、通常とは異なる準備が必要です。長屋・連棟住宅の1戸だけを切り離して解体する場合の注意点は、別の記事で解説しています。

ステップ6:解体で出た廃材はどうなる?

解体で出た木くず・コンクリートがら・金属くずなどは、種類ごとに分別され、産業廃棄物として搬出されます。

内装の解体などは分別しながら進めるため、解体作業と並行して行われるのが実際のところです。家庭ごみとの違いは、解体工事で出たゴミが産業廃棄物になる理由と家庭ごみとの違いで解説しています。

ステップ7:整地と完了確認では何を見る?

建物と基礎の解体が終わったら、地面をならして整地します。

土地を売却したり駐車場にしたりする予定がある場合は、仕上げ方によって今後の使い勝手が変わるため、希望があれば業者に伝えておきましょう。整地の仕上げ方と外構撤去の費用の考え方も参考にしてください。

整地のあと、契約した範囲の建物や基礎が撤去されているか、廃材が残っていないか、残すよう頼んだ物が残っているかなどを確認します。

ステップ8:工事が終わったら施主がやることは?

工事が終わったら、解体業者から「取毀し証明書」などの書類を受け取ります。

この書類は、法務局に建物がなくなったことを登記する「建物滅失登記」の申請に使います。

建物滅失登記は、原則として解体から1か月以内に申請する必要があります(不動産登記法57条)。ただし、火事で全焼した場合は全焼した日が基準になり、建物の一部だけを取り壊した場合は滅失登記ではなく変更の登記が必要になることがあります。建物滅失登記の期限・必要書類と自分で申請する方法で詳しく解説しています。火災にあった家の場合は、火事にあった家の解体の進め方とり災証明・火災保険の手続きもご覧ください。

解体工事の期間はどれくらい?

解体工事にかかる期間は、「工事そのものの期間」と「見積もりから着工までの期間」に分けて考えると分かりやすくなります。

期間目安変わる主な要因
見積書の提出から着工まで中央値42日(おまかせ解体の実績)ご検討の期間、相続人や関係者との調整、補助金の手続き、ライフラインの撤去の手配など
着工から工事完了まで木造2階建てで1〜2週間建物の規模・構造、アスベストの有無、付属建物や庭石の量、天候、前面道路の広さなど
工事完了から建物滅失登記まで原則1か月以内(法律上の期限)—

見積もりから着工までの実際の日数(おまかせ解体の実績)

おまかせ解体(運営:日本クレスト株式会社)で受注した工事75件について、見積書をお出しした日から着工までの日数を集計しました(2026年8月時点の集計)。

見積書の提出から着工まで日数
早いほうから4分の1の工事20日以内
中央値(真ん中の工事)42日
4分の3の工事105日以内(約3.5か月)
9割の工事195日以内(約6.5か月)

半数の工事は、見積書をお出ししてから1か月半ほどで着工しています。一方で、売却の時期や相続人の間の話し合いなどを待って、半年以上たってから着工するケースもあります。解体したい時期が決まっている場合は、早めに見積もりを依頼しておくと安心です。

まとめ

  • 解体工事は、現地調査・契約・届出・着工・解体作業・分別搬出・整地・滅失登記の8つのステップで進む
  • 工事そのものは、木造2階建てで1〜2週間が目安
  • 見積もりから着工までは、おまかせ解体の実績で中央値42日
  • 近隣挨拶は着工の1週間前まで(おまかせ解体の場合)、電気の撤去の連絡は解体日の2週間前まで
  • 解体部分の床面積が80㎡以上なら、発注者が着工7日前までに建設リサイクル法の届出をする。アスベストの事前調査はすべての工事で必要
  • 工事後は取毀し証明書を受け取り、原則1か月以内に建物滅失登記を申請する

Q&A

解体工事の期間はどれくらいですか?

一般的な木造2階建て住宅なら、着工から完了まで1〜2週間が目安です。建物の規模や構造、アスベストの有無、付属建物や庭石の量、天候などによって前後します。

見積もりを頼んでから、どのくらいで工事が始まりますか?

おまかせ解体で受注した工事75件の実績では、見積書をお出ししてから着工までの日数の中央値は42日でした。ご検討の期間や関係者との調整によって、早い場合は20日以内、施主様の検討期間によっては半年以上かかることもあります。

解体工事で施主がやることは何ですか?

主に、電気・ガス・水道などの停止と撤去の手続き、家に残った家財の処分、建設リサイクル法の届出(発注者の義務。進め方は業者と相談)、工事後の建物滅失登記の申請があります。近隣挨拶や作業そのものは業者が行います。

アスベストの調査は、小さな建物でも必要ですか?

はい。事前調査は、建物の規模にかかわらず、すべての解体工事で必要です。調査結果を国などへ報告する義務があるのは、解体部分の床面積の合計が80㎡以上の建物の解体工事などです(厚生労働省 石綿総合情報ポータルサイト)。

工事中は現場に立ち会う必要がありますか?

基本的には必要ありません。立ち会うと安心なのは、工事前の現地調査と工事後の完了確認です。おまかせ解体では、工事中の様子をLINEでこまめにご報告しています。

参考にした情報

「おまかせ解体」では、現地調査から工事完了後の手続きのご相談まで、解体工事の流れ全体をサポートしています。初めての解体工事で不安な方も、お気軽にお問い合わせください。

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