解体工事の近隣挨拶~いつ・どこまで・粗品は?施主がやること・業者に任せられること【岡山】

解体工事を頼む際に、「近所挨拶はどうしようか?」「自分も同行した方が良いのかな?」といったことが気になる方は多いのではないでしょうか。解体工事はどうしても音・振動・ほこりが出る工事なので、着工前の挨拶はトラブルを防ぐうえでとても大切な準備です。

この記事では、岡山の解体業者である日本クレスト(おまかせ解体)が実際に行っている近隣挨拶の方法をもとに、挨拶の時期・範囲・持参するもの・施主様にお願いしたいことを解説します。

この記事の結論

  • 誰がする?
    一般的には近隣挨拶は解体業者が行います。遠方に住まわれている施主様も多いため、施主様の動向は必須ではありませんが、「この方には一言伝えてほしい」といったご希望があれば業者に伝えておくと安心です。
  • いつ?
    おまかせ解体では、着工の1週間前までに挨拶を済ませています。
  • どこまで?
    建物の東西南北に接する家は必ず回ります。そのうえで、トラックや重機が通る道沿いの家など、工事の影響を受けやすい家を中心に回ります。
  • 何を持って?
    おまかせ解体では、粗品と工事内容を書いた「工事のお知らせ」をお渡ししています。粗品はやはりタオルが多いですね。
  • 挨拶以外にも
    解体工事では、石綿(アスベスト)事前調査結果の掲示が必要です。また、一定の重機を使う作業では、市への届出が必要になる場合があります(岡山市では作業開始の7日前まで)。

解体工事の近隣挨拶は必要?

近隣挨拶そのものは法律で義務付けられているわけではありません。しかし、建物を壊す工事である以上、重機の音や振動、粉塵、トラックの出入りなどをゼロにすることはできません。

事前に「いつからいつまで、どんな工事をするのか」「何かあればどこに連絡すればいいのか」が伝わっているかどうかで、ご近所の受け止め方は大きく変わります。何も知らされないまま突然工事が始まると、誰しも心象はよくないもの。小さな音でも苦情につながりやすくなります。解体工事で起こりやすいトラブルについては「解体工事トラブル全集【原因と対策】」でも詳しく解説しています。

近隣挨拶は誰がする?施主は同行すべき?

近隣挨拶は、工事を行う解体業者が行うのが一般的です。おまかせ解体でも、現場を担当する作業員と営業担当の社員が手分けして回っています。工事の内容や作業時間について質問されたときに、その場で具体的に答えられるのが重要です。

一方、施主様が一緒に回ることは必須ではなく、実際、同行されない施主様もいらっしゃいます。ただし、長年のお付き合いがあるご近所には、施主様から一言伝えていただくと受け止め方がやわらかくなることもあります。

やること解体業者施主様
挨拶回り・お知らせ文の配布行う同行は任意
工事内容・期間・作業時間の説明行う―
工事中の問い合わせ・苦情の窓口行う―
特に配慮してほしい家・人の情報を伝える聞き取る業者に伝える
親しいご近所への個人的な一言―必要に応じて

施主様のご意向をお聞きしています

おまかせ解体では、挨拶に回る前に施主様のご意向を伺うことがあります。たとえば次のようなご要望です。

  • 「お隣の〇〇さんには長くお世話になったので、よろしく伝えてほしい」
  • 「町内会長さんにも一言伝えておいてほしい」
  • 「裏のお宅は小さなお子さんがいるので、特に気をつけてほしい」

ご近所の事情は、その土地に住んでいた施主様が一番よくご存じです。遠方にお住まいで現地に来られない場合も、こうした情報を業者に伝えておくだけで、挨拶の質が上がります。遠方の空き家を手放す流れについては「遠方からでもできる空き家の不用品処分」も参考にしてください。

近隣挨拶はいつ行く?

おまかせ解体では、着工の1週間前までに挨拶を済ませています。あまり早すぎると工事の時期を忘れられてしまい、直前すぎると「急に言われても困る」と受け取られかねないため、タイミングには極力注意しています。

解体工事が始まると、ご近所の中には、車の出し入れの時間を調整したり、洗濯物を外に干す日を考えたりといった準備が必要になることもあります。そのため、工事の日程が決まったら、余裕をもって伝えることが大切です。工事全体の進み方は「解体工事の流れと内容」で解説しています。

近隣挨拶はどこまでの範囲で回る?

挨拶する範囲に決まったルールはありません。建物の大きさや立地、トラックの通り道によって、工事の影響を受ける家が変わるためです。日本クレストでは、次の考え方で範囲を決めています。

対象考え方
東西南北に接する家必ず回る。音・振動・ほこりの影響を最も受けやすい
トラック・重機の進入路沿いの家工事車両の出入りや一時的な通行の妨げが生じるため、中心的に回る
その他、影響が見込まれる家現場の状況(道幅、隣家との距離、通学路かどうかなど)を見て判断する
町内会長など施主様のご意向に応じて伺う

特に、道幅が狭くトラックの出入りに気を使う現場では、進入路沿いの家への説明が重要になります。範囲をどこまで広げるかは現場ごとに判断していますので、気になる家があれば遠慮なくお伝えください。

近隣挨拶には何を持っていく?

日本クレストでは、挨拶の際に次の2つをお渡ししています。

  • 粗品(タオル):ほこりが出る工事であることへのお詫びの気持ちとしてお渡ししています。
  • 工事のお知らせ:工事内容や期間、連絡先などをまとめた書面です。

手土産は必須ではなく、品物や金額にも決まりはありません。それよりも大切なのは、工事の内容と連絡先をきちんと伝えることです。

「工事のお知らせ」には何を書く?

口頭で説明しても、日程や連絡先は忘れられてしまいがちです。書面で残しておくと、工事中に気になることがあったときに、ご近所の方がすぐに確認・連絡できます。お知らせ文への記入内容例としては以下のようなものがあります。

項目内容の例
工事の名称・場所「〇〇様邸 解体工事」と所在地
工事期間着工日と完了予定日(天候などで前後する旨も)
作業時間・休工日作業を行う時間帯と、作業しない日
工事の内容建物の解体、廃材の搬出、整地など
騒音・ほこりへの配慮養生シートの設置、散水などの対策
連絡先施工業者名・担当者名・電話番号

挨拶に伺った際に不在だったお宅にも、このお知らせが届いていれば、工事の内容を知っていただくことができます。ほこりを抑える散水については「解体工事の「散水」。なぜ大事?いつする?」でも解説しています。

挨拶のほかに、現場ではどんな掲示・届出がある?

近隣挨拶は業者の自主的な配慮ですが、解体工事では、法令にもとづいて周辺の方にお知らせする掲示や、行政への届出もあります。近隣の方から「あの看板は何?」と聞かれることもあるので、施主様も知っておくと安心です。

項目内容出典
石綿(アスベスト)事前調査結果の掲示石綿の有無や届出の対象かどうかにかかわらず、解体工事の期間中、周辺の方と作業者が見やすい場所に掲示する。大きさはA3判以上厚生労働省 石綿総合情報ポータルサイト
特定建設作業の届出(岡山市)騒音・振動の大きい特定の作業を行う場合、元請業者が作業開始の7日前までに市へ届け出る。添付する見取図には、工事の説明や挨拶を行った家を明示する岡山市「特定建設作業の届出について」

岡山市の特定建設作業の届出は、すべての解体工事で必要になるわけではありません。例えば、バックホウなどが環境大臣の指定する低騒音型の機種であれば届出は不要とされており、地域によっても扱いが異なります。届出が必要かどうかは、工事の内容に応じて業者が判断し、手続きを行います。

興味深いのは、岡山市の届出様式で、見取図に「挨拶を行った家」を示すよう求められている点です。行政の手続きの上でも、近隣への説明が工事の前提として位置付けられていることがわかります。アスベストの事前調査については「アスベストとは?事前調査義務化と費用を解説」、そのほかの届出は「解体工事で必要な届出・書類まとめ」で解説しています。

日本クレストの近隣挨拶の進め方

日本クレストでは、次の流れで近隣挨拶を行っています。

  1. 施主様のご意向を伺う:特に伝えてほしい方や、配慮が必要なご近所がないかを確認します。
  2. 挨拶の範囲を決める:東西南北の家を基本に、トラックの進入路や現場の状況を見て範囲を決めます。
  3. 着工1週間前までに挨拶:現場担当の作業員と営業担当の社員が手分けして、タオルと工事のお知らせをお持ちして回ります。
  4. 工事中の窓口:工事中に気になることがあれば、お知らせに書いた連絡先でご近所の方からのご連絡を受け付けます。

現場の作業員が自ら挨拶に回ることで、ご近所の方は「この人たちが工事をするのか」と顔を知ったうえで工事を迎えることができます。工事中に声をかけていただきやすくなり、小さな心配ごとのうちに対応できることも、作業員が挨拶する利点です。

まとめ

  • 近隣挨拶は法律上の義務ではないが、音・振動・ほこりが出る解体工事ではトラブル防止の基本
  • 挨拶は解体業者が行うのが一般的。施主様の同行は任意だが、配慮してほしい方の情報は業者に伝えておく
  • 日本クレストでは、着工の1週間前までに、東西南北の家とトラック進入路沿いの家などを中心に回っている
  • 持参するのはタオルと工事のお知らせ。お知らせには期間・作業時間・連絡先を書く
  • 挨拶とは別に、石綿事前調査結果の掲示や、作業内容によっては特定建設作業の届出(岡山市は7日前まで)がある

Q&A

施主も一緒に挨拶に回らないといけませんか?

必須ではありません。日本クレストでは、現場の作業員と営業担当の社員が挨拶に回ります。親しいご近所や町内会長さんなど、特に伝えておきたい方がいれば事前にお知らせください。施主様のご意向を添えてご挨拶します。

遠方に住んでいて現地に行けません。挨拶はどうなりますか?

業者が代わりに挨拶に回りますので、施主様が現地に来られなくても問題ありません。電話などで、ご近所の事情や伝えてほしいことを業者に共有しておくと、より丁寧な挨拶ができます。

手土産は必ず必要ですか?

決まりはありません。日本クレストでは、お詫びの気持ちとしてタオルをお渡ししていますが、それ以上に大切なのは、工事の期間・作業時間・連絡先をきちんと伝えることです。

挨拶に行ったとき不在だった家はどうしますか?

工事のお知らせを書面でお届けしておけば、不在の方にも工事の期間や連絡先を知っていただけます。口頭の説明だけでは忘れられやすいため、在宅の方にも書面をお渡ししています。

現場に貼ってある「石綿(アスベスト)」の掲示は、アスベストがあるという意味ですか?

必ずしもそうではありません。石綿の事前調査結果は、石綿が使われていない場合も含めて、解体工事の期間中に掲示することになっています(厚生労働省 石綿総合情報ポータルサイト)。掲示の内容で、調査の結果を確認できます。

参考にした情報

日本クレストのおまかせ解体では、着工前の近隣挨拶から工事中のご近所対応まで、責任をもって行っています。「ご近所に迷惑をかけないか心配」という方も、お気軽にご相談ください。

お気軽にお問い合わせください。0120-140-001受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]

メールでお問い合わせ