解体工事の見積り解説⑤~諸経費・共通仮設費とは?見えないコストを知る
解体工事の見積書を確認していると、「仮設工事費」とは別に「諸経費」や「共通仮設費」という項目を目にすることがあります。似たような名前が並んでいて、「結局これは何にかかるお金なの?」と戸惑う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、見積書の中でも特にわかりにくい「諸経費」と「共通仮設費」について、それぞれの意味と相場、見積書チェックのポイントをわかりやすく解説します。
「共通仮設費」とは?──①の仮設工事費との違い
本シリーズの第1回でご紹介した「仮設工事費」は、足場の設置や養生シート、仮囲いなど、建物1棟ごとの解体作業に直接必要な準備費用でした。
一方の「共通仮設費」は、それとは少し性格が異なります。現場全体の運営のために、工事期間中ずっと共通してかかる費用のことを指します。
仮設工事費と共通仮設費の違い(イメージ)
仮設工事費=その建物・現場だけにかかる準備費用(足場・養生シートなど)
共通仮設費=現場全体を運営するために共通してかかる費用(仮設トイレ・仮設電気/水道・資材置き場など)
共通仮設費の主な内訳
- 仮設トイレ・仮設事務所
作業員が使用するトイレや、資材・工具を管理する仮設スペースの設置費用です。 - 仮設電気・仮設水道
散水や電動工具の使用のために、現場に一時的な電気・水道を引き込む費用です。 - 資材置き場・搬出入経路の整備
重機や解体資材、分別した廃棄物を一時的に置いておくスペースの確保・整備費用です。 - 現場清掃・整理
工事期間中、現場をきれいに保つための日常清掃にかかる費用です。
一般的な木造住宅1棟の解体であれば、これらの負担はそれほど大きくありませんが、複数棟の同時解体や、大規模な土木工事とあわせて行う工事などでは、共通仮設費の割合が大きくなる傾向があります。
「諸経費」とは?
「諸経費」は、これまでご紹介してきた仮設工事費・建物解体工事費・産業廃棄物処分費・外構撤去費といった直接工事にかかる費用とは別に計上される、会社運営上必要な費用です。
- 現場管理費:現場責任者の人件費、安全管理、工程管理などにかかる費用
- 一般管理費:会社全体の事務・営業・保険など、工事を安全・適法に行うための間接的な運営コスト
諸経費は「必要のない費用」ではありません
「諸経費」という言葉だけを見ると、削れそうな費用に見えるかもしれません。しかし実際には、現場の安全管理や工程管理、緊急時の対応体制など、工事を最後まで責任を持って完了させるための費用です。この部分を極端に削っている業者は、現場管理が手薄になっているおそれもあるため、かえって注意が必要です。
諸経費・共通仮設費の相場は?
諸経費は、工事全体の費用(直接工事費の合計)に対しておおよそ5~10%程度を目安に計上されるのが一般的です。共通仮設費は現場の規模によって幅がありますが、一般的な木造住宅1棟であれば数万円~10万円程度が目安になります。
ただし、これらはあくまで目安です。現場の立地条件(重機の搬入経路、上下水道の有無など)や工期の長さによって変動しますので、正確な金額は現地調査を踏まえたお見積りでご確認いただくことをおすすめします。
見積書チェックの注意点
- 「諸経費一式」「共通仮設費一式」とだけ書かれている場合は、何が含まれているか内訳を確認しましょう。
- 諸経費の割合が極端に低い(0円に近い)見積りは、後から追加費用が発生するリスクや、現場管理体制への不安材料になり得ます。
- 複数社を比較する際は、諸経費・共通仮設費だけでなく総額と内訳のバランスで判断することが大切です。
まとめ
「諸経費」と「共通仮設費」は、直接工事費のように目に見えにくいものの、工事を安全かつ計画通りに進めるために欠かせない費用です。見積書で目にした際は、削るべき無駄なコストと決めつけず、まずは内訳を確認してみましょう。
岡山・倉敷での解体工事はお任せください
日本クレストでは、諸経費・共通仮設費を含め、見積りの内訳をできる限りわかりやすくご説明しています。「この項目は何?」という疑問にも、その場でお答えします。お気軽にご相談ください。
お気軽にお問い合わせください。0120-140-001受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]
メールでお問い合わせ

