施工事例~令和6年能登半島地震 管渠災害復旧工事(2工区)
工事概要
| 工事名 | 令和6年能登半島地震(6-5458号)管渠災害復旧工事(2工区) |
| 発注者 | 穴水町(石川県鳳珠郡) |
| 施工場所 | 石川県鳳珠郡穴水町字由比ヶ丘 地内 |
| 工期 | 令和7年12月26日 ~ 施工中 |
| 工事内容 | 管きょ工Φ150(293.6m)・マンホール工・取付管およびます工・舗装復旧 |
工事の背景
令和6年1月1日に発生した能登半島地震は、石川県を中心に甚大な被害をもたらしました。震源地近くに位置する穴水町でも、公共下水道の管渠・マンホールが広範囲にわたって損傷し、地域住民の生活インフラ復旧が急務となりました。
本工事は、穴水町字由比ヶ丘地内において被災した下水道管渠(総延長293.6m)を開削工法により復旧するものです。住宅地での施工であり、交通規制・近隣配慮・地下水対策など、高度な現場管理が求められました。
日本クレスト株式会社は、施工管理担当者を現地に派遣し、元請会社(有限会社SIC)とともに工程・品質・安全の管理を担っています。
施工の流れ
① 着工前調査・仮設工事(令和8年2月)
着工前に現地でマンホールの蓋を開放し、管内の被災状況を詳細に確認しました。被災状況を確認し、開削による管渠復旧工事を開始しました。
重機搬入後、交通誘導員を配置し、保安施設(カラーコーン・バリケード)を設置。舗装カッターによる路面切断を実施し、掘削前の準備を整えました。冬季の残雪が残る厳しい環境下でも、安全を最優先に作業を進めました。

▲ 着工初日。重機搬入と関係者による現場打合せ(令和8年2月)

▲ 着工前調査。マンホール開放による管内確認
② 鋼矢板土留め・管路掘削(令和8年2月〜3月)
地下水位が高い箇所では鋼矢板による土留め工を施し、坑壁の崩落を防ぎながら掘削を進めました。
掘削中は常時ポンプによる湧水排除を行い、安全な作業環境を確保しました。日本クレストの担当者は、出来形測量器械(レベル)を用いてリアルタイムに深度・勾配を確認し、管理しています。

▲ 鋼矢板土留め内での管布設作業

▲ 発生土運搬・道路清掃。周辺環境への配慮も徹底
③ 管路掘削・出来形確認(令和8年3月)
3月に入り、施工区域が狭い道路での施工へと移行しました。小型バックホウ(ZAXIS 35U等)を活用し、限られたスペースで掘削を実施しました。
測量機器による出来形確認を実施し、掘削深度・幅・勾配が設計図書の管理基準を満足していることを確認しながら施工を進めました。

▲ 舗装カッター作業。路面の亀裂が震災被害の大きさを物語る(令和8年3月)
④ 管布設・基礎工(令和8年3月〜4月)
リブ付硬質塩化ビニル管(Φ150)の管体検査を実施し、マンホール用可とう継手で接合しながら布設しました。
掘削後は購入砂を使用して埋戻しを行っています。

▲ 木製切梁・土留め設置と管路断面。土留めの状況が明確
⑤ 管布設・桜の季節の施工(令和8年4月)
4月に入り、現場周辺の桜が満開となる中での作業となりました。マンホール部の掘削も加わり、作業員が坑内に入り接合作業・取付管工事を進めました。
日本クレストの担当者は現場に派遣し、坑内作業の安全監視と出来形確認を継続しています。

▲ 桜咲く中でのマンホール部管布設作業(令和8年4月)。

▲ 鋼矢板土留め内の管布設完了。新管が正確に設置されている
⑥ 埋戻し・路盤工・舗装復旧(令和8年4月〜5月)
管布設完了後、機械投入による埋戻しを実施。プレートランマーで層ごとに締め固めを行い、出来形管理写真を撮影しながら施工しています。
路盤砕石を敷き均した後、アスファルト混合物による舗装仮復旧を実施しています。

▲ 仮舗装アスファルト敷均し作業(令和8年4月末)

▲ 路盤砕石敷均し完了。一直線に仕上がった仮復旧路盤
⑦ 管口補修・最終確認(令和8年5月)
管布設・埋戻しが完了した箇所では、マンホール内に入り管口の補修・仕上げ確認を行っています。
引き続き舗装カッターによる切断・清掃を実施しながら、残区間の施工を進めています。

▲ マンホール内での管口補修作業(令和8年5月)

▲ 舗装カッター作業。緑の木々に囲まれた仕上げ工程
施工管理のポイント
本工事において日本クレスト株式会社が担った施工管理の主なポイントは以下のとおりです。
【地下水対策】湧水が多い箇所ではポンプによる排水を行い、安全な作業環境を確保しています。
【出来形管理】掘削・管布設・埋戻しの各工程で、測量機器とデジタル写真を用いて出来形を記録しています。
【工程管理】発注者・元請と密な情報共有を行い、週次で工程表を更新しながら管理を継続しています。
まとめ
能登半島地震で被災した穴水町の公共下水道管渠の復旧工事は、現在も継続して施工中です。
雪が残る厳冬期から始まり、桜の季節を経て施工を続けており、地域の生活インフラ復旧という使命のもと、関係者一丸となって取り組んでいます。
日本クレスト株式会社について
岡山市を拠点に解体工事・土木工事・産業廃棄物中間処理を手がける地域密着企業です。特定建設業許可を取得し、公共工事の施工管理実績を多数有しています。解体工事・空き家相談など、お気軽にご相談ください。


