解体工事の流れと内容~現地調査から更地完成までの手順ガイド

「解体工事を頼みたいけれど、実際にどんな流れで進むのか分からない」という方は少なくありません。
工事は現地調査から始まり、契約・届出・着工・廃材処理・整地・完了後の手続きまで、いくつかの段階を経て進みます。
この記事では、一般的な木造住宅の解体工事を例に、現地調査から更地の引き渡しまでの一連の流れを解説します。
解体工事の流れ、全体像
解体工事は、おおまかに次の順序で進みます。
- 現地調査・見積もり
- 契約・近隣挨拶・ライフライン停止手続き
- 着工前の届出(建設リサイクル法・アスベスト事前調査など)
- 養生・着工
- 解体作業(内装の手壊し→付属建物→母屋)
- 廃材の分別・搬出
- 整地・完了検査
- 証明書の受け取り・滅失登記
建物の規模や構造によって前後することもありますが、それぞれの段階で何が行われるのかを順番に見ていきましょう。

ステップ1:現地調査・見積もり
まずは解体業者による現地調査からスタートします。
建物の構造・規模、隣家との距離、前面道路の幅、重機が入れるかどうかなどを確認し、見積もりを作成します。
見積書の内訳については「【完全保存版】解体工事の見積り解説シリーズ」で詳しく解説しています。
この段階で、アスベストの有無を確認するための簡易調査が行われることもあります。
ステップ2:契約・近隣挨拶・ライフライン停止
見積もり内容に納得できたら契約となります。
契約後、工事開始のおおむね1ヶ月前を目安に、近隣への挨拶回りを行います。
解体工事は音・振動・粉じんがどうしても発生するため、事前の挨拶は近隣トラブルを防ぐ上で欠かせません。
あわせて、電気・ガス・電話などのライフライン停止手続きも進めます。
水道は、解体中の粉じんを抑える散水に使うため、工事完了まで残しておくのが一般的です。
散水の目的については「解体工事の「散水」。なぜ大事?いつする?」もご参照ください。
ステップ3:着工前の届出
着工前には、いくつかの法的な届出・調査が必要になります。
- 建設リサイクル法に基づく届出
延べ床面積80㎡以上の解体では、工事着手の7日前までに自治体へ「分別解体等の計画届出書」を提出します。
詳しくは「建設リサイクル法とは?」をご覧ください。 - アスベスト事前調査
着工前に石綿(アスベスト)の使用有無を調査し、その結果を報告することが義務づけられています。
「アスベストとは?事前調査義務化と費用を解説!」「石綿(アスベスト)事前調査の工作物とは?」もあわせてご確認ください。
これらの届出は法律上は施主の義務とされているものもありますが、実務上は解体業者が書類作成をサポートし、委任状を受けて代行するのが一般的です。
届出・書類全般については「解体工事の届出・書類」の記事でも整理していますので、あわせてご覧ください。
ステップ4:養生・着工
いよいよ着工です。
まず、隣接する建物や道路への粉じん・破片の飛散を防ぐため、養生シートを設置します。
工事看板の設置や、散水による粉じん対策も、この段階から工事完了まで継続して行われます。
準備が整ったら着工です。
ステップ5:解体作業(内装の手壊し→付属建物→母屋)
解体作業は、いきなり重機で建物全体を壊すわけではありません。
まず内装の天井材・壁材・断熱材などを手作業で剥がし、素材ごとに分別します(これを「分別解体」と呼びます。詳しくは「分別解体とは?」をご覧ください)。
手壊しが完了したら、重機を使った解体に移ります。
車庫や納屋などの付属建物から取り壊し、最後に母屋本体を解体するという順序が一般的です。
ステップ6:廃材の分別・搬出
解体で発生した木くず・コンクリートがら・金属くずなどは、種類ごとに分別され、産業廃棄物として搬出されます。解体作業の後工程になっていますが、内装の解体などは順次分別をしながら行われるため、並行して行われるといった側面が強いといえるかもしれません。
搬出後の処理の流れについては「解体工事のゴミと家庭ごみの違い」の記事でも解説しています。
ステップ7:整地・完了検査
建物と基礎の解体が終わったら、地面をならして整地します。土地を売却・活用する予定がある場合は、この段階の仕上がりが今後の使い勝手にも影響するため、希望があれば業者に伝えておくとよいでしょう。
整地後、現場に廃材が残っていないかなどの完了検査を行います。
ステップ8:証明書の受け取り・滅失登記
工事完了後、解体業者から「解体証明書」「取毀し証明書」を受け取ります。この書類は、法務局に建物がなくなったことを知らせる「建物滅失登記」の届け出に必要になります。
滅失登記の期限や手続きについては、「建物滅失登記とは?」の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
工事全体の期間の目安
一般的な木造2階建て住宅であれば、着工から完了まで1〜2週間程度が目安です。
ただし、建物の規模や構造、アスベストの有無、近隣との調整状況によって前後します。契約時に、おおまかなスケジュール感を業者に確認しておくと安心です。
まとめ
解体工事は、現地調査・契約・届出・着工・解体作業・整地・完了後の手続きという流れで進みます。
- 着工前には建設リサイクル法の届出やアスベスト事前調査が必要
- 解体は手壊しの分別作業から始まり、付属建物→母屋の順で重機解体へ移る
- 工事完了後は解体証明書を受け取り、1ヶ月以内に滅失登記を行う
日本クレストでは、現地調査から工事完了後の手続きのご相談まで、解体工事に関わる一連の流れをサポートしております。初めての解体工事で不安な方も、お気軽にお問い合わせください。
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