久米郡美咲町:土壁家屋の解体工事施工事例
物件概要
| 施工場所 | 岡山県久米郡美咲町 |
| 建物種別 | 木造2階建て土壁家屋・付属倉庫 |
| 施工内容 | 樹木伐採・建物解体・廃材搬出 |
| 特記事項 | 急傾斜地・高所作業車使用・土壁・昭和初期建築 |
施工前の状況

今回のご紹介は、久米郡美咲町の山間部に位置する古民家の解体工事です。
道路から物件を確認すると、建物全体が樹木・蔦・雑草に覆われており、建物の輪郭すら見えにくい状態でした。石積みの擁壁上に建てられた急傾斜地のため、重機のアプローチも容易ではありません。
建物は昭和に建てたと思われる木造2階建ての土壁家屋。老朽化が進み、屋根瓦は一部ずれ、外壁の土壁は一部崩落。倒壊リスクも無視できないため、家主様が解体を決断されました。
STEP 1|樹木伐採・草刈り
▶ 写真④(高所作業車による樹木伐採)
まず着手したのは、建物を覆う樹木の伐採です。敷地内には高さ10m以上の大木が複数あり、道路に向かって張り出した枝葉が通行の妨げになっていました。高所作業車を使用して2名の作業員が乗り込み、上方から順に枝を落とす「吊り切り」で安全に対応しました。
急傾斜地での高所作業は転落リスクを伴うため、安全帯・フルハーネスの装着を徹底し、作業範囲には立入禁止区域を設定して第三者の立入を防ぎました。安さを追求して安全対策を省くことは本末転倒です。作業員の命と近隣の安全を守ることが最優先事項です。
STEP 1|手作業による内部解体・事前分別


作業員が手作業で建物内部の解体を進めました。土壁家屋特有の「藁入り土壁」「杉板の天井」「畳・建具類」を慎重に撤去しながら、廃材の種類ごとに分別していきます。
上の写真では、天井板が撤去され木組みの構造が露出した状態が確認できます。土壁は廃棄物処理において「混合廃棄物」とならないよう、木くず・土砂・金属をきちんと選別することが重要です。自社の産業廃棄物中間処理場で木くず・廃プラスチックなどを社内価格で受け入れできるため、適切な分別が最終的なコスト削減にもつながります。
STEP 2|建物解体の進行


道路面からの高低差が大きく、大型重機の乗り入れが困難なエリアのため、小型重機と手作業を組み合わせて解体を進めました。
下の写真は家屋の下側の状況です。小屋組みの下に石積みが露出しており、長年の雨水浸入による腐朽も一部確認されました。昭和初期の古民家はこうした状況が多く、解体工事歴20年以上のノウハウが現場の判断に活きてきます。
STEP 3|廃材搬出・整地


解体した廃材は種類ごとに分別したうえでダンプに積み込み、自社の産業廃棄物中間処理場へ搬出しました。同時に生い茂ってせり出していた木の伐採も行います。
日本クレストの解体工事では、木くず・廃プラスチックは自社処理場で適切に中間処理させていただきます。
解体完了後は敷地を平坦に整地し、周辺の清掃も行って工事完了としました。樹木に覆われていた状態から一変し、見通しのよい更地となりました。

この施工のポイント
| ① 急傾斜地・高所作業への対応 道路から数メートルの高低差がある敷地への対応として、高所作業車・小型重機・手作業を組み合わせました。現場状況に合わせた施工計画の立案と、安全設備の徹底が事故ゼロにつながります。 |
| ② 土壁家屋への対応実績 土壁・土間・石積み基礎など、昭和初期建築特有の構造にも対応。解体工事20年以上の経験から、素材ごとの適切な撤去方法と廃棄物分類を実施します。 |
| ③ 廃材の適正処理 木くず・廃プラスチックなどの解体廃材は、自社の産業廃棄物中間処理場で適切に処理します。マニフェスト(産業廃棄物管理票)を適正に管理し、最終処分まで責任を持って追跡します。 |
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