産廃処理費用を減らす方法~分別のススメ

解体現場や工事現場から出る廃材。実は、処理場に持ち込む“前”のひと工夫で、処分費に大きな差が出るのをご存知ですか?
「何を、どう分けるか」が、最終的なコストに直結します。
本記事では、費用を抑えるための分別のポイントと、現場で役立つフレコンの活用法について、実例を交えてわかりやすくご紹介します。

産業廃棄物中間処理場に持ち込むなら“分けて”おトクに

産廃の処理費用は、「混ざっているか・いないか」で大きく変わります。

廃棄物の種類平常単価(kg)
木くず(解体工事)20円
根・伐採木・竹(混在なし)50円
混合廃棄物A(木くず・紙くず・プラ類等)60円
混合廃棄物B(さらにがれき・金属等が混在)70円

例えば、木くずに紙屑やプラスチック類が混ざっているもの

混合廃棄物Aにさらにコンクリ片などのがれきや金属類が混ざっているもの

これらの廃材は、このまま持ってこられても処理場で分別をしなくてはなりません。

分別には人手がかかりますから単価も上がります。少しのことなら当社処理場である程度お手伝いさせていただきますが、量が多い場合は混合廃棄物としての料金をいただくことになります。

混合廃棄物Aはキロ当たり60円、混合廃棄物Bはキロ当たり70円。解体工事の木くずは20円ですから、廃材によっては3倍以上の処理費用がかかることになります。


フレコンを活用して、分別を徹底しましょう

既述のとおり、産業廃棄物の処理費用は、「どれだけ分別できているか」で大きく変わります。
同じ量の廃棄物でも、混ざっていると「混合廃棄物」として高単価になり、しっかり分ければその分、費用はグッと抑えられます。

現場での分別におすすめなのが、「フレコン」です。

フレコンとは、「フレキシブル・コンテナバッグ」の略称で、廃材などのかさばる物を一時的に収納・運搬するための大型袋のことです。ポリプロピレン製などの丈夫な繊維でできており、破れにくく、再利用可能なものもあります。

容量は一般的に1立方メートル(1㎥)=約1,000リットル(1tまで対応)とされていますが、丸型か角型か、その形状によっても変わってきますし、サイズもいくつか用意されています。

廃材の分別に便利なので建設や解体工事等の現場では、搬出や運搬の効率化目的で広く使われています。

品目ごとにフレコンで分けておけば、そのまま中間処理場で確認・受け入れができ、作業もスムーズ。
処理費用も、混合扱いと比べて大幅に安くなることがほとんどです。

分けてもらえると、我々も助かります

フレコンを使って分別していただくことで、

  • 廃棄物の種類ごとの確認がしやすくなる
  • 無駄な再選別や再計量の手間が減る
  • 処分先の選定がスムーズになり、全体のコストが下がる

つまり、排出業者様にもメリットがあり、私たち中間処理場としても非常に助かります。

混合廃棄物も、どうぞお気軽にご相談ください

とはいえ、現場の状況によっては分別が難しい場合もあるかと思います。
混合廃棄物だからといって、遠慮する必要はまったくありません。
受け入れは可能ですし、内容によっては少しでも処分費を抑えられるよう対応方法をご提案できることもあります。

まずは一度、お気軽にお持ち込み・ご相談ください。
“分けられるものは分ける、難しいものは相談する”――それが、上手な中間処理場との付き合い方です。

日本クレスト株式会社
産業廃棄物中間処理場

岡山市東区政津448-5
TEL:086-948-0003